北日本新聞掲載

夜食は有害?

 いつでも十分に飲食できるようになったのは、ここ百年くらいのことでしょう。過酷な自然淘汰の名残で、私たちの体は食べられるときにはいっぱい食べ、余った栄養を脂肪…

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気切部の消毒は不要

気管切開部(気切部)とは、皮膚切開をして作った気管との交通路です。外側は皮膚で、一番奥が気管粘膜です。粘膜と皮膚の間が瘻孔で、肉芽組織で被われています。 さて…

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一般家庭向けのキズパッドの功罪

 キズが治るときは、傷の中で細胞が分裂増殖し、新しい組織が傷の中を埋め、皮膚が覆います。それには湿潤して外部から守られた環境(閉鎖湿潤環境)が必要です。この目…

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傷を消毒しない理由

感染による創傷治癒障害  創傷が発生した場合、これに細菌感染がおこると細菌の出す毒素によって創傷内に微小血栓ができ、血流不全から組織壊死が進行します。また血流…

北日本新聞掲載

RICE(ライス)って何?

 RICE(ライス)は、ねんざや打ち身、肉離れ、骨折などの外傷(けが)をしたときに行う救急処置の頭文字で、Rest(安静)、Icing(氷冷)、Compres…

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褥創

発生機序  褥創(じょくそう=床ずれ)はお尻の仙骨部のように、骨が飛び出したところによくできます。寝た姿勢では、この部分が体重によって圧迫され続けるからです。…

北日本新聞掲載

やけどの痛み

 火を使うことを覚えた人間は、その火を使うがゆえに「やけど」で痛い目に遭うことがあります。 痛みは真皮までの浅い傷でより強く感じ、皮下に及ぶ深い傷ではむしろ痛…

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褥創予防と治療における栄養の意義

断続的、あるいは持続的な圧迫によって傷ついた組織は、アポプトーシス(細胞の自然死)によって自己融解して新しい組織に常に置き変わります。この新しい組織を作ること…

北日本新聞掲載

かさぶたの功罪

 傷ができてそのままにしておくと、かさぶたができ痒(かゆ)くなります。浅い傷の場合は、かさぶたを取ってもまたすぐにかさぶたができて、二、三回繰り返すと皮膚がで…

北日本新聞掲載

キズのあるときの入浴

 昔から「体にキズのあるときは入浴してはいけない」というのが常識でしたが、実は間違っている場合が多いようです。 キズの感染は、既にキズの中にいる細菌が増殖する…