北日本新聞掲載

夜食は有害?

 いつでも十分に飲食できるようになったのは、ここ百年くらいのことでしょう。過酷な自然淘汰の名残で、私たちの体は食べられるときにはいっぱい食べ、余った栄養を脂肪…

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一般家庭向けのキズパッドの功罪

 キズが治るときは、傷の中で細胞が分裂増殖し、新しい組織が傷の中を埋め、皮膚が覆います。それには湿潤して外部から守られた環境(閉鎖湿潤環境)が必要です。この目…

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RICE(ライス)って何?

 RICE(ライス)は、ねんざや打ち身、肉離れ、骨折などの外傷(けが)をしたときに行う救急処置の頭文字で、Rest(安静)、Icing(氷冷)、Compres…

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やけどの痛み

 火を使うことを覚えた人間は、その火を使うがゆえに「やけど」で痛い目に遭うことがあります。 痛みは真皮までの浅い傷でより強く感じ、皮下に及ぶ深い傷ではむしろ痛…

北日本新聞掲載

かさぶたの功罪

 傷ができてそのままにしておくと、かさぶたができ痒(かゆ)くなります。浅い傷の場合は、かさぶたを取ってもまたすぐにかさぶたができて、二、三回繰り返すと皮膚がで…

北日本新聞掲載

キズのあるときの入浴

 昔から「体にキズのあるときは入浴してはいけない」というのが常識でしたが、実は間違っている場合が多いようです。 キズの感染は、既にキズの中にいる細菌が増殖する…

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なぜ傷治療は痛いのか

 切り傷、すり傷、やけどなど、傷に痛みは付き物ですが、痛みには何か意味があるのでしょうか。それは何億年もの進化の過程で、痛みを避けるように行動してきた動物が、…

北日本新聞掲載

やけどの治療に変化の兆し

 暑い日が続きますが、この暑い季節でも「やけど」の患者さんは数多く来院します。やけどは熱による皮膚の組織障害ですが、その発症および治療には、これまで分らないこ…

北日本新聞掲載

床ずれ予防はずれ予防

 褥創(じょくそう=床ずれ)は、栄養状態の悪い寝たきりの人にできやすいものですが、その名の通り“ずれ”も大きく関係しています。ズレとは何でしょうか。 ベッド上…

北日本新聞掲載

床ずれが一気に進むわけ

 褥創(じょくそう=床ずれ)はお尻の仙骨部のように、骨が飛び出したところによくできます。寝た姿勢では、この部分が体重によって圧迫され続けるからです。骨と体表の…