第14回 褥創におけるズレ・摩擦・浸軟とは何か
寝たきりの方の仙骨部などにできる褥創(床ずれ)は、持続的な圧迫が骨の飛び出たところにかかってできる皮膚おおび皮下組織の障害です。この組織障害による皮膚潰瘍で…
寝たきりの方の仙骨部などにできる褥創(床ずれ)は、持続的な圧迫が骨の飛び出たところにかかってできる皮膚おおび皮下組織の障害です。この組織障害による皮膚潰瘍で…
私たちの体は細胞の集まりでできていますが、すべての細胞の内部環境は一定になっています。これは細胞内に老廃物などができても直ちに血液など細胞外液に排出されるた…
壊死組織は異物である 創傷急性期には組織壊死が進行し、壊死組織(痂皮)として創面に残ります。以前は創面を乾燥させて、痂皮を早く作ることは治療の目的と考えられ…
クリーム剤の特徴 前回紹介したゲーベンクリームもクリーム剤ですが、今回解説するオルセノン軟膏やリフラップシートもクリーム剤です。いずれも油性成分と水溶性成分…
ゲーベンクリームとの出会い 私がゲーベンクリームと出会ったのは、1981年から勤務していた病院内で外科としてかかわった救急及びICUの様な所(今で言うER)…
アルギネート材には商品として、カルトスタット、ソーブサン、アルゴダーム、クラビオがあります。アルギネート材は自然界に存在する多糖類からなっており、その原料は…
褥創を含め創感染がおこった場合は、まず「閉鎖空間での感染拡大を避ける(開放化)」ことと「壊死組織(異物)を除去する」ことが大切です。ではこの原則を実際の褥創…
私たちの体の細胞はタンパク質で作られ、新陳代謝というタンパク質合成によって絶えず新しい細胞と置きかわっています。体のタンパク質は窒素を含む関係上、糖質や脂質…
褥創の発症期には、皮下組織が壊死していても皮膚はまだ生き残っている可能性がある点については、前回書きました。しかし、この状況での治療が奏効せず皮膚も壊死に…
寝たきりの方にできる褥創(床ずれ)は、一度発症すると大変厄介で治りにくいものです。褥創は看護や介護の責任と考えられ、医療の関与はあまり積極的には行われない…