月刊誌として刊行されている「高岡市医師会報」に、2005年5月より毎月創傷関連の文書を投稿しています。
最新の創傷・褥創ケアを広めるには、地域での広がりがなくては独りよがりなものになってしまいます。そこで、高岡市医師会員に広く読まれている「高岡市医師会報」へ創傷関連の文書を投稿し、地域で最新の創傷・褥創ケアの考え方を知ってもらえればと思い始めたものです。
この寄稿を始めてからの反響は予想通りで、今後この高岡地域での創傷ケアの向上を秘かに期待しております。
ここにさらに広くこのweb siteをご覧の方にも、文章をご覧いただきたく公開いたしました。

高岡市医師会報掲載

第34回 食のユニバーサルデザイン=楽食で栄養改善

 高齢者や障害を持つ方でも使いやすい住居などは、バリアフリー住宅と言われています。排泄におけるバリアフリー化も進みつつあります。そして道具においても、障害のあ…

高岡市医師会報掲載

第33回 再発褥創が難治なわけ

 傷はその深さによって治り方が違います。以前解説しましたが、傷が治るときの必要条件である表皮化のおこり方が違うのです。今回はその表皮化の違いを復習するとともに…

高岡市医師会報掲載

第32回 褥創周囲皮膚障害

 仙骨尾骨部は褥創が一番発症するところですが、ここは便や尿などで汚染されやすい場所でもあります。そのため褥創周囲皮膚が浸軟したり(ふやけ)、ビランになったり、…

高岡市医師会報掲載

第31回 在宅褥創(医療)の危機

 病院での入院期間短縮は今後さらに進んでいくようです。褥創のように治療に長期間を要する方を在宅で治療しなければならない例は今後増加が考えられます。 では病院で…

高岡市医師会報掲載

第29回 ベッド上での食事と褥創

 1日中ベッド上で生活される、いわゆる日常生活自立度Cにランクされる方では、食事はベッド上で摂ることが多いようです。しかしベッド上での食事は実は褥創の発症にと…

高岡市医師会報掲載

第28回 糖尿病と創傷治癒

 糖尿病は体にインスリンが足りなくなる病態ですが、創傷にはどのような影響があるのでしょうか。今回は創傷治癒と糖尿病の関係について検討してみます。 インスリン欠…

高岡市医師会報掲載

第26回 車椅子シーティングと褥創

 車椅子は家庭と施設、あるいは医療施設内の移動用機具として主に使われてきました。ところが最近は生活場所としての使用も多くなってきました。例えば在宅での座位保持…