禁煙は決意が大切

2006年12月17日

 平成18年4月よりたばこをやめられないことが病気として認められ、禁煙への支援が医療保険でできるようになりました。この機に乗じて禁煙をしようと思っている「あなた」、実は禁煙はそんなに簡単ではないのです。でも「決意したあなた」にとっては、意外と成功率は高いのです。成功の鍵は「なぜ禁煙をするのか」という自らの決意にあります。逆に医師や家族など、自分以外からの繰り返す脅迫は全く効果がありません。
 禁煙をすると二つの苦痛が襲ってきます。「身体的依存」と「精神的依存」です。ニコチンに長時間さらされたあと禁煙をすると「吐き気」「頭痛」等さまざまな肉体的苦痛が起こります。これが身体的依存ですが、現代医療は「ニコチンパッチ」という薬によって、ほぼ100%解決してくれます。問題は「精神的依存」です。これは自分で乗り越えるしかありませんが、このとき重要なのは「なぜやめるのか」という動機です。この自らの決心の源となった動機を繰り返し思い出すことができれば、精神的依存を乗り越えるのはそれほどつらいものではありません。
 ところで禁煙には隠れた敵がいます。それは食欲です。禁煙によって食べ物がおいしくてたまらなくなり肥満がやって来ます。禁煙の開始とともに、アメ玉を含めすべての間食や夜食を我慢することが必要です。精神的な依存や空腹対策としては、氷を入れた水を飲むのが有効と言われています。
 禁煙外来では二週間ごとの短期目標を繰り返しながら二ヶ月半で禁煙成功を勝ち取るプログラムが組まれています。禁煙外来を行っている病院や診療所では駐車場を含め敷地内は禁煙となっており、全職員も事実上禁煙しています。東京では病院に出入りするタクシーまでもが禁煙タクシーのみになっているようです。さあ「決意したあなた」http://www.e-kinen.jpに公開されている禁煙外来にさっそく行ってみましょう。